お墓をデザインし、設計する者として、本当の美しい「デザイン」を考えてみました。

こんにちは。石屋の米田@randyyoneda)です。

新幹線で青森まで行くと、新青森駅近くに、『三内霊園』と言う青森市営の墓地が有ります。

この地域には、縄文時代前期中頃から、中期末までの大規模集落跡『三内丸山古墳遺跡』の資料館も近くに有り古代から、魂を祀る地域なのかと思わされます。

青森は、11月頃から降り始めた雪が、翌年の4月まで残ります。

半年近くお墓建ての作業の出来ない土地柄ですので、お盆前にお墓の工事が集中するのです。

ですので、お盆近くになると、青森市に有る石屋さんから、お墓建ての応援依頼が来ます。

 

数年前の夏、霊園での建墓作業の昼休みに、三内霊園内を散歩していると、園内に『棟方志功』のお墓の案内札が有りました。

倭画・版画の大家であり、芸術家である“志功”のお墓です。
“静眠碑”と名付けられたお墓で、彼が尊敬し、目標としていたフィンセント・ファン・ゴッホのお墓を模倣した、墓石のようでした。

外柵(お墓の周りの外構)は秋田県男鹿半島の寒風山で採掘される安山岩と思われます。
墓石は、北欧ノルウェー産の『エメラルドパール』と言う、黒に近い濃いグリーンの目の粗い石です。

ほんとうにシンプルなお墓で、墓地内の通路に「棟方志功の墓」と表記していなかったら、通り過ぎてしまいそうです。

こちらは年中お花がいっぱい供えてある、三浦半島の三浦霊園に有る『X JAPANのヒデ』さんのお墓です。

ヒデさんのお墓は、ファンの墓参が絶えないようで、お花でいっぱいです。
たくさんの花束の奥に、きらびやかな墓石が建っている様に見えますが、よく見てみると、基本の墓石は、実にシンプルです。

 

こちらは横浜の街が見渡せる、日野公園墓地の『美空ひばり』さんのお墓です。

美空ひばりさんのお墓も同様で縦に長い墓地の奥で、昔ながらの縦型(和型)のお墓が、堂々と建っています。
ここも、基本的に、実にシンプルなお墓が建っています。

最近のお墓は色々なデザインがあり、「これは今までなかった」「新しいデザインだ」「このデザインは、人の目を引くな」と言う物が、公園型の霊園には、数多く建っています。

 

車のデザインから考えてみる

そこでお墓のデザインばかりでなく、クルマのデザインなどから『デザイン全般』を考えてみます。

和田智さんと言う、クルマのデザイナーがいます。
かなり前、一世を風靡した日産自動車の「セフィーロ」(A31型)や「プレセア」(R10型)などをデザインされた方で、ドイツのアウディ社に移られてからは、現在のアウディでよく売れているクルマの基本デザインは、ほとんど和田さんの、手によるもののようです。

アウディ・A6(C6型) アウディ・Q7  アウディ・A5 などです。

彼は、日経ビジネスのインタビューの中で、こんなことを話していました。
「日本のデザインは新しい物ばかりを求めてきた。しかし、新しさや『奇抜さ』だけを求めたデザインは、すぐにゴミ箱に行く事になる。」

「新しいからと言って、美しいわけではない。」

「美しいデザインが、美しいものになり、『文化』を作る。」

「ずっと愛せるデザインは、美しいデザインでもある。」

20年以上も前になるだろうか?過去にたくさん製造されたクルマのデザインを模した新車が販売された。

それが、またよく売れた。レトロデザインは、クルマの販売の為のパロディーだったのか?

和田氏は、「そうではない。」と言う。

美しいデザインが、そこに有ったから、その基本に沿ったデザインが為された。

『感動を与える概念』がそこに有る。

「新しくなければ、良いデザインではない。」と言う考えは、一握りの、仕事に行き詰った経営者が口にする、戯言である。

ほんとうに美しいデザイン、ずっと愛せるデザインは、ほんとうは、昔から有る物に、存在するのかもしれない。

 

さいごに

では、『日本の文化』はどうなのでしょう?

「文化はデザインと違う」と言われるかもしれませんが、はたしてそうなのでしょうか?

生活を彩るその時代の文化は、表現の仕方や、カタチの違ったデザインなのではないのでしょうか?

お正月の初詣、お彼岸、夏祭りに盆踊り、豊作のお礼の秋祭り、住み慣れた街にはそこだけの文化、生活のデザインが現代も継承され、存在しています。

「祖先を大切に思って、お墓参りをする」と言う古くからの伝統(文化)は、日本人の生活をデザインしたものです。

本当に美しいデザインとはシンプルなお墓ではないだろうか。

 

美しいデザインは、生活をも美しくします。

 

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宮城・仙台の石材屋の有限会社しんせい代表取締役社長。 仙台発・大人の情報誌『りらく』にコラム「亡くなるまでの知恵とその後の家族のために」を連載しております。今年で連載10周年です。 石のことなら何でもご相談ください。