【石屋のコラム】『写経』と言う供養。

こんにちは。石屋の米田@randyyoneda)です。

昨年(2017年)の3月に気仙沼市で行われた『東日本大震災七回忌追悼・復興祈願法要 薬師寺まほろば塾』で、60数年の人生で初めての『写経』をさせて頂きました。

写経とは?

写経(しゃきょう)とは、仏教において経典を書写すること、またはその書写された経典のことを指す。

写経は、印刷技術が発展していなかった時代には仏法を広めるために行われてきました。

出典:Wikipedia

 

『坐禅』と『写仏画』は数年前から続けていましたが、写経はこれまで経験した事が有りませんでした。

毎朝「坐禅」をしています。石屋が「坐禅」をする理由と具体的な方法についてご紹介します

2018.04.17

 

そして、今年の3月11日にもまた、石巻市で『東日本大震災 災没者供養写経』をして、奈良の薬師寺に納めさせていただきました。

 

写経の基本は『摩訶般若波羅蜜多心経』を、お手本を見ながら別の和紙に書いていきますが、薬師寺の写経会で行う写経は、お手本の上に写経用の和紙を置き、下に置かれた見本の字をなぞるようにして書く写経です。

子供用の、平仮名で書かれたお手本も有ります。

小筆を使って墨書きしてもよし、鉛筆で書いても良いのです。

 

昨年3月、初めて写経した時は、前もって何枚かの和紙に練習をしましたが、本番は一発勝負です。

緊張しますが、これが心地よい緊張なのです。

275文字の般若心経とお願い事を書きあげるのに、一時間ほどかかります。

日頃の生活では体験できない異空間に自分を置き、洗練された空気感を楽しみながら、一文字ずつ書き進めます。

とても大切な空間と時間を持つことが出来ます。

書き上げた写経は、永代に渡って薬師寺で供養されるそうです。

 

写経に関わる納経料は、震災で孤児になった子供たちの育英基金となったり、東日本大震災で被災した文化財の修理修復のための財源になったりするそうです。

 

そして今年4月18日にも、気仙沼の文化センターにおいて写経をしました。

この日は般若心経の写経ではなく、『舎利礼文(しゃりらいもん)』を写経しました。

『舎利(しゃり)』とはお釈迦様の遺骨の事です。

仏陀の死後数年して、お骨は幾つにも(8つと言われています)分けられ、インド各地に収められたようですが、そのうちの一部が、三蔵法師の手で中国にもたらされ、その後鑑真や空海の手によって日本に渡ってきたそうです。

 

私は仕事(石材の買い付け)の関係で中国を訪れた時、西安の大雁塔(大慈恩寺)で仏舎利を見たことが有ります。

それと同様の仏舎利が、薬師寺東塔の解体大修理中に塔の最上部から発見されたそうです。

そして、その仏舎利は薬師寺の僧侶の手によって、今全国を廻っています。

そのお舎利の前で、この写経をさせて頂きました。

 

この日写経した『舎利礼文』は2巻です。

1巻は、現在修理中の薬師寺東塔が2020年に修理を終える時、その中に収めされるそうです。500年後の次の東塔大改修まで、東塔の一部となります。

もう1巻は、インド・ブッダガヤのお寺に収められるようです。お釈迦様が悟りを開かれた地のお寺で、恒久的に多くの人々の写経が収められることは、とてもありがたい事です。

 

私の勝手な解釈ですが、『舎利礼文』は仏陀の遺骨を礼拝し、悟りを得た人々を尊敬し、少しでもその様に成るよう修行します。と言った意味なのでしょうか?

私は毎日早朝に坐禅をし、般若心経と共に、舎利礼文をお唱えすることで、より良い仕事が出来っるようお祈りしています。

 

坐禅や写仏画、写経は自分のために行っている事ですが、そうする事でより良い仕事(お墓やモニュメント、その他の石造)にその気持ちが表れるよう、今後も努力したいと考えております。

「供養のお手伝いの仕事」をする者としての、最低限の務めであるとも思っております。

 

 

 

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宮城・仙台の石材屋の有限会社しんせい代表取締役社長。 仙台発・大人の情報誌『りらく』にコラム「亡くなるまでの知恵とその後の家族のために」を連載しております。今年で連載10周年です。 石のことなら何でもご相談ください。